エルムDCC交流会

エルムDCC交流会はDCC鉄道模型を楽しむ会です

持ち寄って繋げる!路面モジュール製作〜3〜

前回からの続きです。

elmdcc.hatenablog.com

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制作した路面モジュールレイアウト

エルムDCC交流会では、3つのモジュールレイアウト規格を使用して楽しんでいます。
○複線本線規格のモジュールレイアウト
長編成が楽しめる伏線のモジュールレイアウト

○単線モジュールレイアウト
短編成(3〜4両まで)を楽しめるA4サイズのモジュールレイアウト

○複線路面モジュールレイアウト
路面電車を中心に楽しめるA4(+10mm)サイズのモジュールレイアウト

今回初めて路面モジュールレイアウトを規格化し運転会を行いました。

私が製作した路面モジュール
・ほぼA4直線部(308mm×210mm)が2個
・カーブ路面モジュールが2個
でした。

路面モジュールレイアウトは初挑戦でしたが、主に街中の風景であることもあり
面積が小さい割には密度が濃くてとてもやりがいがあるなぁと感じました。
建物や人、周りのストラクチャーなどたくさん使用しますね。

DCCで路面モジュールを運転するのはかなり楽しいです。
DCCでの続行運転で路面電車ならではの醍醐味が味わえます。
他の人の車両が自分の製作したモジュールを走行しているのを見るのも楽しいですね。

直線路面モジュール

直線駅モジュール左

直線駅モジュール右

 

2つで1つの路面モジュールで駅(電停?)を設置しました。
低床の車両も停車できるホームと高床車両が停車できるホームをつなげました。
低床ホームはグリーンマックスの電停
高床ホームはKATOの路面電車用ホームを使用し屋根は塗り替えました。

バスも走れるように道路には針金を仕込んであります。他のメンバーも同じ仕様で製作したので近いうちにバスも1周できるようになると思います。

カーブ路面モジュール


線路の他に道路もあり、残った面積は扇形なのでストラクチャ〜はそれほど配置できるわけではありませんでした。手持ちの建物も少ない中でなんとか配置した感じです。
カーブモジュールの一つには分岐があり、分岐線の先は単線のモジュールレイアウトと接続できるようにしてあります。単線からの乗り入れも可能にしたことで多彩な車両の走行が楽しめるようになりました。

道路はプリンターで印刷したものを貼り付けました。
横断歩道などの道路上の表記も印刷なら比較的自由に作れました。

まだ人を配置していないので寂しい感じですが、電柱やガードレールなどと一緒に少しづつ手を入れていきたいと思います。

これでまだ半周分しか完成していませんので、次回運転会までにはもう半周分を製作していこうと思います。

TOMIX M9モーターをIMONモーターに交換

M9モーター不具合発生

直前まで普通に動いていたM9モーター搭載の車両の様子が突然おかしくなりました。
兎飛びのように”ピョコピョコ”とした動きになって停止してしまいます。
症状はさらに悪化して指で動かしても動かなくなってきました。
これは噂に聞くM9モーター突然死の症状!?

youtu.be

当方ではTOMIXの車両はそれほど多く所有していなかったので
それほど心配はしていなかったM9モーター問題。
しかし問題は起こるもので今回初めてM9モーターの不具合に出くわしました。

鉄コレのモーターもM9モーターとほぼ同等という話も聞きます。
鉄コレ動力はそこそこ所有しているので、今後のためにも対策はあった方が良いと考えました。

そこでネット情報を参考に「IMON モーター」に交換することにしました。

今回の内容はYoutubeチャンネル「CCMC電気担当」さんをの方法を参考にさせていただきました。
フライホイールの抜き方などは「CCMC電気担当」さんから教えていただきました。

youtu.be

 

車両を分解してモーターを取り出してみたました。

M9モーターと一口に言っても種類はこんなにあるようです。

今回対象のモーターは「M9モーター(タイプ3)」が該当するようです。

現在は交換部品としてM13モーターが出ています。
M13モーターもtype1~type4まで4種類ほど種類があり
「M9モーター(タイプ3)」の交換用としては、
「M13モーター type2」が該当しますが、
なかなか市場には行き渡っていないようで在庫を見つけることができませんでした。

フライホイールを外す

モーター交換のためにM9モーターからフライホイールを外します。
その前にノギスで全長などをあらかじめ計測しておきます。
1mm未満の数字まで合わそうとそると大変そうなので参考程度にしておきます。

モーターとフライホイールの隙間の幅がなかなか測れません。ノギスを正確にあてがえないので仕方ありません。

厚さ0.5mmのプラ板を挟んでみたところ強く差し込めば入る感じでしたので
モーターとフライホイールの隙間の幅はおおよそ0.5mmぐらいでしょう。

シャフト受けを軸から取り外します。


平らなピンセットの先を根元に差し入れて、テコの原理で少しづつ上に押し上げてから手でつまんだら外れました。

しかしもう片方のシャフト受けは、なかなか取り外すことができませんでした。
こピンセットやペンチで挟んで引っ張ったりしましたが、どうにも抜ける気配がありません。すっかり傷だらけになり少し割れそうになってもまだ抜けません。

そこで「ニッパーで挟んでテコの原理で少しずつ上に押し上げる」と言うネット情報の方法を試してみました。


なんと!あっさりシャフトが外れました!!
先達諸兄の試行錯誤のの末の情報、参考になりました。ありがとうございます。

※2023/08追記

この技法の出元である鳳凰寺急行様からコメントをいただきました!
ツイッターの方で詳しく解説しているそうです。

他の作業は道具さえ揃っていればそれなりにできる作業ではありますが、
この作業、今回一番難しかった気がします。

フライホールを外してみます。
「Tahmazo ユニバーサルピニオン抜き」
Amzonnなどで2,300円ほど(2022年5月現在)
中華製の1000円程度のものでもいけるかと思いましたが、
使えなかったらまた買い直すのも困るので定評あるこちらを選んでみました。


フライホイールを挟んでピンをネジ入れます。
モーター軸と抜きピンの芯が同じ位置になるようにするのが重要で
芯がずれたままネジ込みするとピンが折れてしまうそうです。

ピンが折れないようにゆっくりと確認しながらネジ入れます。


最後もゆっくりネジを回すとフライホイールが外れました。

モーターを交換する

交換用に用意するのは
「IMON 両軸モーター1215D12-10-15」

モーター単体ではあるが1200円程度とTOMIXのモーターより安価ではあります。

並べてみると確かに大きさは同じようです。

フライホイールを取り付けて万力で挟んで少しづつ押し入れます。

安物の万力なのでガタついてるせいなのか分かりませんが、なぜか片側ばかり深くハマってしまいました。ひっくり返して押し込んでみましたが同じ方ばかりハマってしまいます。

モーターとフライホイールの間に厚さ0.5mmのプラ板を挟んで最終的に同じ幅になりようにしてみました。

フライホイールにシャフト受けを取り付けて万力で均等に押し込みます。

Imonモーターにフライホイール装着

モーターカバーに戻してみたところカバーが少し膨らんでしまいます。
モーターの電気接点を少し内側に曲げてやると綺麗に収まりました。

試運転

動画で見ていただければ分かりますが、以前よりすごくスローが効くようになった気がします。最高速度は低めになりましたが、新幹線スピードでなければ十分なスピードで走行可能です。
モーター音も静かで以前より快調になった気がします。
手間はかかりますが交換して性能向上しつつ安価なので交換の甲斐がありました。

 

2022/6/14追記

youtubeのコメントで「モーターの音が聞きたかった」と言うコメントをいただきました。確かにそのとおりですね。撮影したままの動画を公開しておきます。

 

KATO 新先頭車用デコーダ FL12N(減光機能付)を試してみました。

KATO 新DCCフレンドリー先頭車用デコーダFL12N(減光機能付)が販売されました。
減光機能は欲しい機能でしたので早速入手して従来品と比較してみました。

2022年5月現在 ホビーセンターやKATOのオンライショップなど限定で購入できます。

youtu.be

FL12NとFL12との比較

当然亜柄大きさは変わらず、厚みもほぼ同じ。形状が変更になってます。基盤の部品配置がだいぶ変更になっているのが分かります。

セット方法

車両へのセット方法は、デコーダーにある矢印の方向が先頭方向になるようにセットします。従来品より分かりやすくなっていると思います。

 

2個目を別の車両にセットしたところ、またやらかして焼いてしまいました。トホホ。。。しっかり入れたつもりが、しっかり入れすぎてショートしたのかもしれません。FL12は車両によって入りにくいものもあるのがちょっと困り物。どうすればショートしないでFL12を入れられるのかご存知の方いたら教えてください。

やはりいきなり通電するのはゆくないですね。セットしたらまず初めはプログラミングでテストした方が良いのでしょうか?

 

FL12Nは2個セットで販売なので1個だけ燃えると残りの使い道に困ってしまいます。

 

減光機能

減光機能がついにFL12Nにも搭載されました。前照灯が走り出しに「ピカッ」と明るくなってとても実感的です。写真では分かりにくいですが停止時は減光になっています。動画でON/OFFさせてますが減光度合はCV初期値4になっています。今時のLEDライトの車両より国鉄型の車両の方がライトが大きい分より分かりやすかったかもしれませんね。

(左)FL12N (右)FL12

CVプログラムによって

  • ライト点灯のファンクションを変更
  • 減光度合いを1〜10段階で変更

できるようになっているようです。

FL12NについてはRailNaviに詳しい説明が掲載されてました。

www.rail-navi.jp

CV設定でファンクションを変更

初期設定ではF0でライトONの設定になっていますが、CVの設定で別のファンクションに割り当てする事ができます。

FL12の場合

FL12Nはファンクションの割り当てのほか減光度合いなども設定できます。

FL12Nの場合

FL12Nですが、2022年5月現在のところホビセンやKATOのオンライショップのみの限定販売のようです。先日近日発売とのアナウンスがあったようなので近いうちに模型店などでも入手できるようになるでしょう。

2個セットで定価4000円弱、量販店や模型店での取り扱いが始まればもう少々安くなるかと思います。そうなれば従来品2個分とほぼ値段は変わりなく機能向上しているので良いかとと思いました。

ファンクションを変更すれば、分割併合する電車の連結面のライトを光らないようにしたり、国鉄型なら昼間走行時ライトは点灯無しの状態でテールのみ光らせることもできますね。

Nゲージ スケールスピードメーター2種類 Nゲージの走行スピードを計測!

自分のNゲージ車両は時速何キロ(Nゲージ換算)で走っているのだろう?
そう思った事ありませんか?

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DCCサウンドをやっていると鳴らしているサウンド(モーター音など)と走行スピードに違和感を覚える事もあります。何か基準になる数値があれば違和感を解消できるかもしれません。スピードの基準値を計測するにはスピードメータでしょう。

最近見つけたCT-WORKSさんの「KATO ユニトラック対応 Nゲージ簡易速度計付きレールセット」と以前もご紹介したことがある理化学ショップさんの「BeeSpiV」をもう一度ご紹介します。

 

CT-Works
KATO ユニトラック対応 Nゲージ簡易速度計付きレールセット

 

 

ctsrore.theshop.jp

レール設置方式のNゲージスピードメータは以前にも見かけた事がありましたが、どれも1万円ぐらいしたような記憶があります。CT-WORKSさんのこちらの商品は、5000円程度で購入できて設置も簡単そうなので入手してみました。

梱包品は商品本体と電源ケーブル(USB)と説明書です。実は一度届いた商品は初期不良があったのですが、メールで問い合わせしたところ誠実にご対応いただいて無料修理していただきました。(在庫がなかったため修理という形になりました。)

 

線路の長さはユニトラック標準62mm。設置方法は至って簡単で、線路に繋いで電源(USB)に接続するだけです。あとは線路上を車両が通過すれば、Nゲージ換算の速度がkm/hで表示されます。

スケールサイズは「1/150」「1/160」の2つを切り替える方式で、新幹線などは「1/160」で測定すると良いのだと思います。

 

価格も手頃で設置も簡単、表示も分かりやすく非常に気に入っているのですが、複線線路に設置すると、向かって向こう側にしか設置できません。手前側に設置すると当然ですが表示が逆さまになってしまいます。

デジタル表示を反転表示する機能があれば、こちら側でも使えるのに残念。まぁ、表示が読めれば使えなくは無いですが…。

 

あとは電源ケーブルが太くて固く、付け根のコネクター部分は細くて繊細な線です。複線線路で使用する場合の電源ケーブルの取り回しがちょっと困りました。スピードメーターを向こう側の線路に設置した場合、手前側の線路の下をケーブルが通れるように加工しなくてはなりません。

動画ではモジュールレイアウト(高さ10cm)と線路の間にケーブルを通しているのでそれほど問題ありませんが、地面に線路を直に設置する場合は上記のような加工が必要になると思います。

 

62mmの線路にケーブルが通るように切り欠きを作った

センサーはかなり敏感なようで、使用する環境下によっては誤動作してしまう事がありました。センサーに直接照明が当たるなどした場合に誤動作してしまう事があるような気がします。これも環境を整えればすぐに問題なくなりました。

 

ユニトラック線路を使用していてNゲージ用スケールスピードメーターに興味があれば試してみるのも一考かと思います。

 

株式会社ナリカ
ビースピーV(速度測定器)

www.rika.com

こちらは以前にもこのブログでも紹介したビースピVです。

以前のブログはこちら

elmdcc.hatenablog.com

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株式会社ナリカさんのショップサイトの他に、楽天Amazonでも購入できます。

ビースピVは本来Nゲージのスピードを測定する装置ではありません。

 

・cm/s(センチメートル/秒)で表示されるので、自作換算表が必要

・高さを嵩上げする必要がある(Nゲージが通過できるように)

 

など、なんとか工夫してスケールスピードメータにする事ができました。

置くだけ設置なので線路のどこでも計測できるのが非常に良い点です。複線の場合もどちらの線でも計測可能です。

 

2つのスピードメーターを同時に使用してみましたが、当たり前ですがほぼ同一の測定結果でした。どちらにも良い点と工夫が必要な点がありますが、使い勝手はすごく良いです。使用してみると運転もより一層楽しくなります。

 

D101 フィーダー←→プログラム 切替スイッチ

以前「DCC交流←→アナログ直流 切替スイッチ」を製作してみました。

elmdcc.hatenablog.com

今回はレイアウトを変更したのを機に
「D101 フィーダー←→プログラム 切替スイッチ」に用途変更してみました。

CV値の設定をするのが面倒に思った事ってありませんか?
原因の一つはその煩わしさもあると思います。
・プログラム線路を別に用意
・車両をを載せ替えてプログラミング
・車両をフィーダー線路に戻してテスト
これの繰り返しですね。

コマンドステーションによっては載せ替えしなくてもできる物もありますが、D101に慣れてしまっているので仕方ありません。

そこで前回作った切替スイッチを「D101 フィーダー←→プログラム 切替スイッチ」に用途変更してみました。

フィーダーとプログラムの出力を切替スイッチに接続

切替後の出力を線路に接続

これだけ!

コマンドステーション(D101)の電源オン
切替スイッチ DCC
線路に給電されている

コマンドステーション(D101)の電源オン
切替スイッチ プログラム
この状態で線路電源は遮断されプログラム線だけが通電されている

使用している線路は使っていなかった線路を発掘して使用しました。
・フィーダー線の取り外しが容易なのでTOMIXの線路を使用
・通電状態が確認できるようにライト入り線路端レールを使用

これでCV設定後のテストもスイッチを切替れば、すぐに出来るようになりました。
何度もCV設定を試すときにはとても便利です!

A4路面モジュールレイアウトDCC運転会

先日、東神奈川公会堂にてエルムDCC交流会運転会を行いました。見学に来られた方ご来場有難うございました。次回運転会もありますので、また是非おいで下さい。

youtu.be

 

会場の設営風景

会場はいつもの大きい会議室を使用します。机を並べて持ち寄ったモジュールを並べていきます。

 

ほぼA4サイズの路面モジュールレイアウト

路面モジュールの規格の話はこちら

elmdcc.hatenablog.com

A4サイズの路面モジュールを持ち寄って運転会を行いました。
今回が初めての路面モジュール規格
ユニトラム線路を使用し「A4+10mm」のボードを使って
バスコレも走れる路面モジュールを製作
電車と共にバス路線も自作し、各自の作品を持ち寄り繋げて運転会を行いました
運転会までの製作期間約二ヶ月 初めての制作ということでまだ製作途中の作品も多いですが、今後更に充実した作品に仕上がって行くでしょう。

A4単線モジュールレイアウトも同時に展開

路面モジュールだけでなく前回と同様単線モジュールも同時に展開して、路面モジュールとの乗り入れを可能にしました。

 

単線モジュールレイアウトで郊外型のレイアウト、路面モジュールで街中レイアウト、の2つの雰囲気での走行を楽しめるようになりました。

また相互に乗り入れも可能になるように接続し
車両の制約はあるものの、単線から路面線への乗り入れでよりバラエティに飛んだ車両の走行が楽しめるようになりました。

KATO「チビ電」通電連結器

またもやKATO「チビ電 チキンラーメン号」の話題です。
動力車が2軸なのでどうにも走行がギクシャクしてしまう現象が発生!
特にポイントなど絶縁区間がある所だと顕著です。

youtu.be

通電連結器を作る〜配線〜

T車の方の構造を見てみる集電されているようなので、T車からM車に電力を供給できるように加工を施すことにしました。

連結器は棒連結器です。
KSモデルの0.3mmのリン青銅線を使います。

 

軸の付け根にリン青銅線が通る穴を2つ開けました。

T車をバラして集電板を取り出し配線します。
0.2mmのポリウレタン線とリン青銅線をはんだ付けして
ポリウレタン線の方を集電板にはんだ付けします。

穴からリン青銅線を出します。

絶縁と固定を兼ねてゴム形接着剤で固定しました。

軸の高さぐらいで線をカット

動力車も同じように加工します。

 

通電連結器を作る〜連結器の加工〜

連結棒のサイドに導電性テープを貼り付けます。



リン青銅線で挟み込むようにして連結棒を取り付けます。



横から見えるところは黒いテープで目立たなくしました。

動画のようにT車からの給電によってポイント部もスムーズに渡れるようになりました。