エルムDCC交流会

エルムDCC交流会はDCC鉄道模型を楽しむ会です

TOMIX車両のDCC化 先頭車のDCC加工

今回DCC化する車両は
TOMIX 98759
東武100系スペーシア(雅カラー)セットの先頭車

先頭車用両極性デコーダーで比較的簡単な配線でDCC化します。

 

 

先頭車用デコーダ

MicroAceの先頭車DCC化ではKAToのFL12を使用しましたが、
今回はSPJN.COM(永末システム)さんの
DF11r4 2FX両極性専用デコーダ
を使用してDCC化します。

こちらの方が機能が豊富で加工もしやすいと思います。


www.snjpn.com

2FX 両極性デコーダーは車両のライト基盤は無加工のまま、デコーダーから2本の線を接続するだけの簡単な接続でDCC化できます。

車両が走行し始めるとヘッドライトが明るくなる「停止時減光機能」も付いています。

数量割引があるのでまとめて買うと少し割引になります。

今回実際に使用するのは「DF11r4」と言う少し前の型のデコーダです。
改良されて型番が変わることがあり、現在は「DF11r8」が最新のようです。
機能や配線方法はほぼ同じです。

デコーダー配線方法 

両極性デコーダーはライトユニットを無改造でそのまま使うことができます。

レールからの電気(給電)を配線
レールB
レールA

ライトの端子へ配線
テールライト
ヘッドライト

コンデンサーは24V100ufを使用します。
使わなくてもライトは点灯しますが搭載スペースがある場合は、なるべくつけた方がチラつきを押さえられて良いと思います。

車両をバラす

ボディーを外します。
台車をはずして、
室内パーツを取り出します。

配線準備 

導電テープを4つ10mmぐらいでカット
テープの端の方に予備はんだ
0.2mmの被膜線を適当な長さにカット

ライトユニットのリード線は
区別がつくように「緑色」のリード線を使用します。


リード線を予備はんだしてテープにはんだ付けします。

台車集電バネの当たるところにテープを貼り付けます。


ポリイミドテープ(絶縁テープ)を5mm幅にカットして
はんだ付けしたところにテープを貼ります。

残りの導電テープを絶縁したテープの上に貼り付けます。
絶縁テープからはみ出さないようにカットして


室内パーツをはめて配線がうまく室内まで来るように処理します。
台車を戻して室内パーツを固定
デコーダーは大体天井の高さぐらいになるようにするので
余分な配線をカットします。


4本の線を予備はんだしておきます。

コンデンサー配線 

デコーダーとコンデンサーを入れる位置を検討します。
デコーダーの反対側ならコンデンサーも入りそうです。

搭載スペースに合わせて脚を折り曲げ長さを合わせてカット


予備はんだして


極性を間違えないように「V+」は赤色のリード線にしました。
デコーダーまでの距離があるのでリード線を長めにカット
リード線も予備はんだ


コンデンサーにリード線を繋げ、Φ0.8mmの熱収縮線で絶縁します。


デコーダーに配線

コンデンサー→デコーダ


赤いリード線は「V+」に間違えないようにはんだ付け
もう一方は「GND」にはんだ付け

デコーダーに配線


レール→デコーダ
「レールA」と「レールB」をはんだ付け
どちらに配線しても問題ありません。

デコーダーに配線


デコーダー→ライトユニット
「ヘッドライト」「テールライト」をはんだ付け
どちらが「ヘッドライト点灯」なのは分かりづらいので
DCCでテストしてから配線のやり直しできるようにしておきます。

CVで変更する方法もありますが、「減光機能」は向きを変えられないらしく、CVで変更するとテールライトが減光機能になってしまいます。

ボディを被せて 
9V電池でテストしました。


点灯は問題ないようです。デコーダーはアナログ直流でも点灯する機能があるので電池でも点灯するかどうかはテストできます。とりあえず配線がちゃんとしているかをチェックするのに適していると思います。

ただし「減光機能」や「進行方向」をテストするのはDCC電源でテストしないといけません。

減光機能

停止時減光状態

発進時明るく点灯する

 

※追記:2022/06/17

コンデンサーの選び方

コンデンサーは電解コンデンサーを使用しています。
Nゲージ(の車内)に入る大きさを考えると、直径は8mm以下ぐらいが良いと思います。長さも目立たないようにするためには小さめが良いですね。

デコーダーの取り扱い説明書には以下のようにありました。
================================================================
220uF程度までは接続可能ですが十分試行してください。標準的には100uF/25Vをご使用ください。

※小型のファンクションデコーダでは、低ESRコンデンサを使用しないでください。充電電流が大きくファンクションデコーダの小型整流ダイオードの定格を超えてしまいます。
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今回は、秋葉原で購入した
「100uF /25V    6φ x 11 mm」
電解コンデンサーを使いました。
1個20円程度でした。

Nゲージは大体12V電圧ですが、DCCだと15Vとか19Vとかもあり得ます。
コンデンサーはマージンをとって25Vのものと使用した方が良いです。

"SNJPN.COM" (永末システム事務所)では、
コンデンサーの分売もしているようです。
「100uF /25V    5φ x 11 mm     \200円 10pcs」


デコーダー購入時に一緒に注文することもできそうです。

コンデンサーがないとデコーダーが使えないわけではありません。
室内スペースにコンデンサーを入れる場所がどうしてもない時などは、
コンデンサー無しでもライト点灯はできます。
あとは線路と車輪をキレイにしておけば、チラつきもあまり気にならないとは思います。