KATOから販売されている「線路クリーニングパッド」は、トンネルや鉄橋など手の届かないところ、大きなレイアウトなどの線路クリーニングに使用する時、とても便利で愛用いる方も多いと思います。
貨車などの車軸に取り付けてクリーニング液を少し浸けて走らせれば
日常的な線路の汚れなどを手軽にクリーニングできますね。
<線路クリニングパットの進行方向の考察>
線路クリーニングパッドを走行させる時どちら向きで走らせていますか?
走行させる時、「進行方向に対してパッドを引いて走行」すると
線路の段差やポイント部などでパッドが引っ掛かることがありました。
パッドの進行方向を逆向きに走行すると無事通過できました。
パッドの取り付ける向きと進行方向とは何か関係があるのかもしれないと思い今回考察してみることにしました。
進行方向に対してパッドを引いて走行する場合
進行方向が矢印向きの時、車輪はこのように回転します。
車軸に取り付けられたパッドには、車軸の回転力と摩擦でパッドの引っ掛かりには回転方向の力が掛かり、パットも上に押し上げられる力が働くのではないでしょうか?
線路の継ぎ目に段差があります。ここを走行させてみました。
進行方向に対してパッドを引く走行の場合、線路に引っ掛かって不審な挙動をしています。
この方向の走行だと線路の段差やポイント部などでパッドが引っ掛かり脱線などを引き起こす可能性があるかもしれません。
進行方向に対してパッドを押して走行する場合
進行方向が矢印向きの時、車輪はこのように回転します。
車軸に取り付けられたパッドには、車軸の回転力と摩擦で下向きの力が働くのではないかと考えました。
引っ掛かりもなく段差を乗り越えています。
大本の発売元であるWOODLAND SCENICS社では「Dust Monkeys」として販売されています。
商品の紹介動画ではどちらの向きでも走行しています。
woodlandscenics.woodlandscenics.com
どちら向きでも大きな支障は無いですが、脱線や引っ掛かりなどがあるようなら
「進行方向に対してパッドを押して走行する」取り付け方を試してみてはいかがでしょうか?
<クリーニングパッドのメンテナンス>
線路クリーニングパッド何回か使用していると汚れが付着して黒くなってきます。
これを洗ってキレイにしてみましょう。
水で湿らせて
中性洗剤(食器洗い洗剤)を少量つけてよく洗います。
泡が立ったら2つを優しくこすり合わせると汚れが落ちやすくなります。
流水で洗剤をきれいに洗い流して
ペーパータオル(キッチンペーパーでも可)で水分をよく拭き取ります。
一晩乾燥させました。
新品と比べてみてもそこそこキレイになりました。
何回か洗って使用できます。
擦り切れてきたら交換の時期です。