エルムDCC交流会

エルムDCC交流会はDCC鉄道模型を楽しむ会です

J-TRAKさんの「ジオラマ教室」と「公開運転会」の取り組みが素晴らしかった!!

J-TRAKさん スタッフシャツやエプロンなんかもある歴史あるクラブさん

先週の日曜日に自分の地元の公民館でJ-TRAKさんによる公開運転会のお誘いがあったので見学してきました。
他所のクラブさんの紹介になってしまいますが、J-TRAKさんの「ジオラマ教室」と「公開運転会」の取り組みがとても素晴らしかったので取材してきました。

<公民館のスタッフさんの熱い想いに答えるJ-TRAKさん>

地元公民館の講演なども行えるような大きな会場での公開運転会

今回J-TRAKさんが船橋市習志野台公民館のステージ付きの講堂にて、2日間にわたり「ジオラマ教室」と「公開運転会」を行いました。自分が訪問したのは2日めの公開運転会でした。
訪問してみるとかなりの賑わいで驚きました。
20人以上が訪問していると思われ、とても活気がありました。
エルムDCC交流会の運転会でもこれほどの活気ある公開運転はなかなかできません。
どうやったらこんなに人が集まって活気があるのか色々と勉強させていただきました。

車両運転を子供に開放!

かなり大きなスペースに展開したモジュール

子どもたちも夢中で眺めていました

 

公開運転では、子どもたちに車両の運転を開放していました。(3線全部を開放)

持ち込み車両で運転

公開運転会をやってみるとわかるのですが、これはなかなかできることでは有りません。
モジュールや車両を破損されたり、子供が走り回って脱線させたり、列車が暴走したり…
と色々とご苦労があるかと思いますが大丈夫なのか疑問に思いました。

1回20分の予約制 管理は大変だったと思います

今回は各自の車両の持ち込みをOKにして予約時間制にして運転させているとのことでした。
自分の車両ならそんなに雑には扱わないとの事で、”なるほど!”と思いました。
モジュールの破損についても架線柱や手前側などの小物の破損はある程度あるものの、
見学者とモジュールの距離が近いので破損は少なく、大人しく見ているという感じでした。

体験してもらうということを大切にして、子どもたちや地元のため、イベントを行う姿勢が素晴らしいと思いました。なかなか真似はできませんが、良い勉強になりました。

ジオラマ教室

2500円で用意した材料 ボードと線路、材料まですべて揃っています

J-TRAKさん ジオラマ教室講師さんのブログ

ameblo.jp

ジオラマ教室は、土曜の午後と日曜の午前の2日間で行われました。
材料費は2500円でボードと線路、木粉粘土や接着剤まで揃っていました。
2500円で揃えるのも大変だと思いますが、100円ショップで材料を揃えるなど様々な工夫により実現したそうです。
それらを小分けして人数分の材料を揃えるのも一苦労だだったと思われます。
モジュールはA4サイズでユニトラック線路2本の複線、モジュール高さは60mmでユニトラック高架線路の高さと同じです。
これなら家に持ち帰ってからも遊べますね!
参加者は15名程で大人中心。刃物を扱うので小学生は大人同伴などとし、ハサミやカッターは持参していただく形になったそうです。いろいろと気を使う部分があって大変ですね。

1日目の午後は30分の座学、ボードを組み立て、線路を配置し、スチロールや厚紙、木粉粘土などで地形を作って着色。
2日目は、午前中に着色仕上げを行って完成。
午後からは完成したモジュールを繋げて車両を走らせていました。

初めて作ったとは思えないほどの出来栄え

自分が作ったモジュールを自分の車両が走るのはとても楽しかったと思います。

このイベントのきっかけは、とても熱意のある公民館のスタッフさんが昨年夏のJAMに訪れて、公民館主催のイベントでワークショップを開催したいということから始まったそうです。
その熱意に歴史あるJ-TRAKさんが応えたのが、今回の「ジオラマ教室」と「公開運転会」ということだったようです。
公民館主催、つまりは市の公認のイベントということで
近隣の小学校にチラシを配ったりしたので、今回のような活気あふれるイベントになったようでした。

材料の選定から用意するのも大変だと思いますが、素人さん相手に作るのを補助するのはとても苦労があったと思います。鉄道模型の情景を作り慣れているJ-TRAKさんだからできる「ジオラマ教室」だと思いました。
やはり体験して鉄道模型ジオラマの楽しさを知ってもらうために、イベントを成功させた熱意は素晴らしいものでした。

1978年のTMSの表紙

1978年TMSの表紙を飾ったモジュール

J-TRAKさんのモジュールはいつも素晴らしいのですが、今回も素晴らしいモジュールが有りました。

この工場や配管やタンクなどはフルスクラッチの手作り品との事。
1978年製のこのモジュールは、まだストラクチャーキットや建物コレクションなどが無い時代に手作りで作ったと聞いてとても感動しました。
1978年のTMS(雑誌:鉄道模型趣味)の表紙にもなったそうです。

工場の煙突は新聞紙!?

3線ラーメン架線柱 複線+片持単線架線柱 金属製

J-TRAKさんの「ジオラマ教室」と「公開運転会」の取り組みはとても素晴らしものでした。
鉄道模型クラブをやっていると地元に貢献したいという思いはあっても、
ジオラマ製作」をやるにはお金と手間が掛かるし、
「公開運転会」をやるにしても持ち込み車両はお断りになってしまうことが多いです。そこを乗り越えていく工夫などの取り組みはとても参考になりました。
エルムDCC交流会でも近日中に公開運転会を行いますが、こういった取り組みの工夫など、今後の参考にしたいと思います。