
はじめよう!DCC #10:DCC規格とCV
・コレだけ覚えよう!よく使うCV番号・CVプログラミングモード・NMRA
動画の補足解説記事です。
<コレだけ覚えよう!よく使うCV番号>
CVによるアドレスの変更やモーター車の設定などを解説してきました。

アドレス変更で使うCV設定は3つあります。ショートアドレスはCV 1 ロングアドレスはCV 17とCV 18で設定します。進行方向はCV 29で設定します。
ロングアドレスは「CV17」と「CV18」に入力する数値は、ビット値と言う数値に置き換えて計算します。ビット値の計算は少し難しいので、ひとまずご紹介したビット計算機を利用するなどして数値を算出してみましょう。
【DCC】CV値とbit値 計算機

モーターCVの設定はCV 3 CV 4で加速と減速を設定、CV 5とCV 6でスピードを調整します。

よく使うCV設定はこのようになっています。たくさん出てきて難しく感じるかもしれませんが、使っていくうちにすぐに覚えるので大丈夫です。
もし設定がわからなくなってしまったり、CV設定を間違えても壊れてしまう事は無いので、あせらずゆっくりと正確に入力してみましょう。

わからなくなったらCV 8を8に設定して初期状態に戻せば大丈夫です。
※KATO フレンドリーデコーダー、デジトラックスの設定を例にしました。
他社のデコーダーを使うときには、説明書を確認してください。
<CVプログラミングモード>
一部のDCCコントローラーでは、CVプログラミングモードが選べます。
CVプログラミングモードには、いくつかのモードがあります。

- ページモード (Paged Mode)
- ダイレクトモード (Direct Mode)
- OPS(オペレーション)モード
- フィジカルモード (Physical Register Mode)
コントローラーによっては、これらのモードが選べるようになっています。
すべてのモードを覚えなくても大丈夫です。
よく使われるのは、ページモードとダイレクモードです。

ページモード (Paged Mode)
ページモード古くからある基本的なプログラミングモードで、ほとんどのDCCデコーダーが対応しています。比較的小さな範囲のCV値(主に1~255程度)を扱うのに適しています。
ダイレクトモード (Direct Mode)
比較的最近のデコーダーやコマンドステーションでサポートされている、より効率的なプログラミングモードです。より広い範囲のCV値(1~1024以上)に直接アクセスできます。読み書きが高速になる傾向があります。古いデコーダーや一部の安価なデコーダーではサポートされていない場合があります。
初心者の方は、まずダイレクトモードを使ってCV設定しましょう。
もし読み書きに問題がある場合は、ページモードを試してみると良いでしょう。
<DCC規格とNMRA>
NMRA(National Model Railroad Association:米国鉄道模型協会)のDCC規格では、CV番号は互換性を持つように設計されています。
National Model Railroad Association
多くの鉄道模型メーカーが、NMRA規格に準拠したDCCデコーダーやDCCシステム(コントローラーなど)を製造・販売しています。
これにより、異なるメーカーのDCCシステムやデコーダーでもある程度の共通した設定が可能になります。
NMRA規格のDCCデコーダーのCV番号は、基本的な範囲としてCV0からCV255まで、
拡張範囲としてCV256からCV1023までが定義されています。
一部のCV番号は、デコーダーメーカーが独自の機能のために使用することがあります。
「互換性がある」と言っても、デコーダーのメーカーや機種によって機能や詳細な動作が異なる場合があります。
NMRA規格で規定されているCV番号のうち、互換性があるとされるのは、主に以下の範囲と機能に関連するものです。ただし、「互換性がある」と言っても、デコーダーのメーカーや機種によって実装されている機能や詳細な動作が異なる場合があることは理解しておく必要があります。
互換性が高いと考えられる主要なCV番号と機能は、先ほど紹介したこれらのCV番号などです。

CV1: Primary Address (ショートアドレス)
1~127の範囲で、車両の基本的なアドレスを設定します。これはDCCの根幹であり、ほとんどのデコーダーで共通して使用されます。
CV7: Manufacturer Version Number (メーカーバージョン番号):
デコーダーの製造元のバージョン情報を示す読み取り専用のCVです。
CV8: Manufacturer ID Number (メーカーID番号):
デコーダーの製造元を識別するための読み取り専用のCVです。NMRAによってメーカーごとに固有のIDが割り当てられています。
CV29: Configuration Data #1 (設定データ1):
スピードステップ数(14/28/128)、アナログモードの有効/無効、アドレス形式(ショート/ロング)、進行方向反転などの基本的な動作モードを設定するためのビットフィールドです。多くのデコーダーで共通のビット定義がされています。
CV3: Acceleration Rate (加速レート):
車両が設定された速度に達するまでの加速時間を調整します。
CV4: Deceleration Rate (減速レート):
車両が停止するまでの減速時間を調整します。
CV5: VHigh (最高速度):
最高速度を調整します。
CV6: VMid (中間速度):
スピードテーブルの中間点を調整します(3点カーブ)。
CV17, CV18: Extended Address (ロングアドレス):
128~9999の範囲で、車両の拡張されたアドレスを設定します。
CV19: Consist Address (コンシストアドレス):
複数の車両をまとめて制御するためのコンシスト機能を設定します。
CV21, CV22: Consist Function Control (コンシストファンクション制御)
コンシスト運転時のファンクションボタンの動作を制御します。
<DCCメーカー>
DCCは、世界中の鉄道模型メーカーで採用されています。
ヨーロッパでは、サウンド機能などを搭載した高度なデジタル化が進んでおり、
アメリカでもDCC化が普及しています。
日本においても近年、DCC化に注力する鉄道模型メーカーが増加しています。
どのDCCシステムメーカーの製品であっても、基本的に相互に利用可能であるため、
ユーザーは安心して製品を選択し、購入することができます。
DCCをやってみたいけど何から手をつければいいのかわからない、と言う方のために、
配線、設定、運転の基本をわかりやすく解説してきました。
DCCにはまだまだ多くの魅力や可能性があります。
ぜひこの先へ進んで、DCC鉄道模型の魅力を体験してください。
<はじめよう!DCCシリーズ関連記事>
#1〜#10目次ページ