※2018/08にホビーセンターカトー東京店でのイベントで
展示&発表した内容を掲載しています。
Nゲージのスケールスピードに設定する方法
その車両は時速何キロで走ってるの?
Nゲージ走らせている時、「この車両は今時速何キロで走ってるか?」
気になったことがありませんか?
線路の継ぎ目の「ガタンゴトン」という音を参考に、大体このぐらいかなという感じ推測するしかないですよね?
今回は、リアルなスピードを簡単に計測し実際のスピードに合わせて車両を調整する方法に挑戦します。
<測定方法>
使用するもの
●ビースピV (簡易速度計測器) BeeSpi V(DJ-0001)
本体内側にある2カ所の赤外線センサー部を通過する時間差から、速度をデジタル表示します。
・スピード測定モード(センサー部分を通過する物体のスピードを測定します。)
<加工>
●Nゲージが通過できる高さに嵩上げ
●エクセルで変換表を作り側面に貼り付け
製品のままだと、Nゲージが通過できないので厚み1cmのスチレンボードで2.5cmほど嵩上げ黒いテープで固定。
側面には、表計算ソフトで計算したNゲージスケールスピード換算表を貼り付けました。(秒速/cmで測定→時速/kmに変換)
<最高速度を測定>
組み線路で単純なオーバルを設置、
直線区間にビースピを設置して計測開始!
フルスロットル時のスピードを計測します。
この車両の最高速度は、
34.2cm/秒=時速 約180km/h(Nゲージ換算)
ということになります。
<CV値の設定=デコーダのプログラミング>
デコーダのプログラミングにはPCは必要無し
DCCコントローラーでプログラミングします。
【設定できる主な項目】
スタート電圧の調整 CV2
最高速度の調整 CV5
中間速度の調整 CV6
加速率の調整 CV3
減速率の調整 CV4
スピードステップの選択
2桁アドレス4桁アドレスの選択
前進/後進の切り替え
他にもサウンドの各種調整など
プログラミング線路に車両を載せて
「ダイレクトモード」でプログラミングする。
D101の日本語版の取説だと、「PAGE」(ページ)モードでプログラミングするとなっていますが、最近のデコーダーや他社製デコーダではプログラムデータの書き込みに失敗することがあります。「Direct」(ダイレク)モードでプログラムを書き込みした方がより確実のようです。
プログラムモードは他に「オペレーションモード」「フィジカルモード」などがありますが、これらは状況に応じて使い分けするモードです。詳細はまた別記事にて。
<スピードステップ>
○横軸=スロットルメモリ 縦軸=スピード(Nゲージ換算)
緑色の線 設定前のスピード
フルスロットル(メモリ100)の時 最高時速200km
青色の線 設定後のスピード
フルスロットル(メモリ100)の時 最高時速100km
黄色の線 リアルな設定のスピード
フルスロットル(メモリ100)の時 最高時速120km
低速時はゆっくり加速し、中速域から加速が増していく感じを再現
設定前の製品のままの最高速度が、200kmだった場合(緑色の線)
これを設定変更することによって最高速度、100km(青色の線)にすることができる。
またよりリアルな加速&減速を再現する(オレンジ色の線)ことも可能。これについては、別記事にて説明します。
記事:ryuhta