スライドレールの問題点
エルムDCC交流会の分割式モジュールレイアウトの線路は、
ボードの端から50mmほどセットバックして設置してあり、
モジュール同士の線路同士の距離は、約100mmとなります。
線路の接続はユニトラックのスライドレールを使用しています。
スライドレールはとても便利で、
複数の線路があるモジュールの接続は、スライドレール無しには無理だと思います。(ヤードなど)
しかし脱線、走行安定性、電気的接続の安定性などいくつか問題点もありました。
例としては、
・モジュール同士で高さが違うとスライドレールで段差ができてしまい脱線の原因となることがある。
・マグネティックカプラーのヒゲがあたって脱線してしまうこともある。
・電気的安定性が少し弱い。
・少々お値段もするのに耐久性もあまりないので消耗品となるのでコストも少しかかる。
など
スライドレールはヒゲが当たりやすく脱線のや連結開放の原因になりやすいです。
全ての車両を微調整するのはかなり大変です。
手持ちのスライドレールは、ヒゲが当たらないように先端を下向きになるように加工してあります。追加で購入したものなどは未だ加工していないものもあります。
モジュールの設置に気をつければある程度は問題解決できるのですが、
それでも走行安定性や電気的減衰などはありました。
そこで強度、走行安定性、電気的安定性、を考えて接続用の線路製作してを試してみることにしました。
100mm複線線路を作る〜道床カット〜
ユニトラックの複線直線線路124mmをカットして、100mm複線線路を製作します。
ユニトラック線路は、線路の下にある凸が枕木と犬釘に引っかかって動かないように固定されています。
この突起を外側方向にペンチで引っ張ると線路が抜けました。ちょっと力が必要です。
線路を全部引き抜きました。
道床の端(両サイド)から50mのところに印をつけます。
よく切れるノコギリで(印より少しだけ外側を)カットしました。
少し外側をカットしたので3mmほど長いです。
カットした側をヤスリで整えながら50mmになるように調整します。
添え木を当てて切り口が真っ直ぐなるようにヤスリ掛けしてみました。
さらに微調整して
約100mmになりました。
2つ製作して、1つはゼリー状瞬間接着剤で接着、もう一つはタミヤのパテで接合してみました。強度はどちらが良いのかしばらく使用して比較します。
100mm複線線路を作る〜レールをカット〜
レールを差し込んで長さを合わせてカットしました。篠原のレールニッパーでカットしましたが、カット面はヤスリで調整するのでよく切れるニッパーならなんでも良いと思います。
レール端は段差になる事もあるのでルーターなどを使って丸く削っておきました。
100mm複線線路完成
早速レイアウトに組み込んで走行テストしてみました。当たり前ですがとてもスムーズに走行してくれています。
全てをこの方式するのと言うわけではなく、本線走行部分など使えるところはこの方式にして、スライドレールはヤード部など複数線路を繋げるときに使用するなど臨機応変にやっていければと思います。