ここのところ路面電車ばかりやってる気もしますが、今回も
「モデモ NT149 東京都電8800系”ローズレッド」をDCC化加工します。
既にウェイトを削る加工を施した後の写真ですスミマセン。
ボディを外すと中はこんな感じです。
モーターとウェイトで車内ぎっしり詰まってました。
ライトはボディー側についており、集電の棒が天井から床下に接するとライトが点灯する仕組みのようです。
まずはデコーダーを乗せるスペースを確保するためにウェイトを少し削ります。
<ウェイトの加工>
ウェイトを万力に挟んで金ヤスリでギコギコ削ります。
素材はそんなに硬くないのでゆっくり慎重に削りました。
15分ほどギコギコ削ってこんな感じになりました。
削った部分は、黒で塗っておきます。
デコーダーを乗せるとこんな感じになる予定。
<モーターと集電の配線>
モーター給電の金具を外します。モーターはネジで止まっているだけなのでここも外していきます。バラバラにしました。
集電金具を取り外してはんだ付けしたかったのですが、床下に接着してあるのか取れませんでした。
モーター給電の金具は思い切ってカットします。
ウェイトにデコーダーを載せて、モーターの上に配線を乗せる形にします。フライホイールにデコーダーが当たらないか調整と確認。モーターにはんだ付けします。モーターを組戻して集電配線を考えます。
このあたりから集電できそうです。床下のプラが溶けないように爪楊枝で集電板を浮かしながら素早くはんだ付けしました。
<ライト配線>
ロクハンのデコーダーは白と黄色の2本線で既存のライトを無加工で配線するだけでOKなので便利です。
ライトの集電棒が当たる部分は絶縁しておきます。こちら側は接点の他にもウェイト部分など念入りに絶縁しました。
ライトの配線は、床下の集電板は使えないので別の方法で給電します。T=0.1mmの銅板を5mm幅ぐらいに切り出してはんだ付け。
銅板を曲げてライトの集電棒に当たりように曲げてゴム系接着剤で設置しました。
実はここで点灯テストを繰り返したのですが、銅板がどこかに接触したらしくショートしてデコーダーが死にました。
しばし絶望…。
完成間近と思い直してデコーダーを再発注してやり直しました。ショートに気をつけながら銅板を調整してテスト成功!
ここまでで片側だけライトが点灯するようになります。
点灯する方の集電棒から反対側に配線します。
使用するのは、”0.19mm 銅スリムワイヤー”です。
電子工作用の細い銅線は被膜銅線が多いです。無被膜のものもあると配線に便利だなぁと思っていました。無被膜の細い銅線は、電子工作系のお店ではなかなか見つけられなくて、ビーズアクセサリーなどの手芸関係の方で見つけました。
1mmの太さの精密ドライバーに銅線を巻き付けてバネ状にして集電棒に差し込みました。
配線は絶縁テープで天井に固定
<完成>
ボディを取り付けてライトのテスト点灯。
ライト&テール共に無事に点灯しました。
デコーダーのスペース確保のためウェイトを削ったりしましたが
走行は今のところスムーズです。
個人的な印象ですが、ロクハンのデコーダーはショートに弱くすぐに壊れる印象があります。
他のデコーダーだと少しは耐える印象なんですけどねぇ。
今回もヤバイと思って直ぐに電源を切ったのですがあっさり逝ってしまいました。
それでもロクハンのデコーダーはライトが両極性(白と黄色の線2本だけ)で、ライト自体は無加工で使えるし、お値段も比較的安いので今後も使用すると思います。