エルムDCC交流会

エルムDCC交流会はDCC鉄道模型を楽しむ会です

【ストラクチャー】∞無限トンネル∞を作ってみた【習作】

レイアウトの奥行き感を出す方法として、鏡を使った方法があります。
今回は習作として「無限トンネル」を作ってみることにしました。トンネルの奥行きは、約50mmです。
その奥に無限に続くトンネル内部が出現するのが写真のような無限トンネルです。
ミラーとハーフミラーを使用して、内面を反射させるとこのような感じになります。

無限トンネルの様子は、動画で見たほうがわかりやすいと思います。
動画はこちら

youtu.be

<枠を作る>

トンネルポータルの大きさに合わせて、厚みT=10mmのスチレンボードでトンネルの枠を作ります。
コの字型にしました。

枠全体を、アクリル絵の具で黒く塗ります。トンネル内のコンクリートの表現をプリンターで出力して
枠の幅に切り出して厚紙に貼り付けました。コンクリートの表現は、建築パースのテクスチャー素材を利用しました。
建築設計をする方型は建築模型を作る際に使用するものらしいです。
Nゲージサイズとは縮尺が違いますが、印刷時に大きさを調整すれば結構使えるので便利です。

建築パース.com

Vol.86 コンクリートのテクスチャ | 建築パース素材無料ダウンロード | 建築パース.com

トンネル内の照明は、COBテープライト(12V仕様)を使用しました。
25mm単位でカットできるので蛍光灯っぽく見えるかも。
点灯部分だけ表側に出るように、厚紙をカットします。光漏れ対策として裏側から黒テープで貼り付けます。トンネル内部(厚紙)をボンドで固定します。
トンネル内の丸みを出したいので天井部分は接着せず、
両脇の部分だけ固定するようにしました。枠の上部に穴を開けて、配線を外に出しておきます。

<ミラーをカット>

鏡をカットします。
普通の鏡だとガラスカッターなどを使用しなくてはカットできないので、
今回は100均のアクリルミラーを使用してみます。アクリルミラーは厚みが1mm以上ありそうなので、アクリルカッターを使用します。定規を当てて何回も削るとパキッと折れるので、直線カットなら簡単にできました。

<ハーフミラーを作る>

無限トンネルのキモとも言える、「ハーフミラー」を作ります。
使用するのは
○100均で購入したA4下敷き クリアタイプ(厚みt=0.7mm)
○自動車用ドアガラス ミラーシートミラーシートはA4に切り出します。接着面のシートを剥がして、霧吹きで水をまんべんなく吹きかけます。A4下敷きクリアシートにも霧吹きで水を吹きます。スマホの保護シートを画面に貼る要領で
ヘラを使って真ん中から空気と水を外側に押し出す感じで貼り付けていきました。
気泡が残らないようにしっかりと密着させるのがコツです。乾燥したら先程と同じようにアクリルカッターで
トンネルポータルの大きさにカットします。

<組み上げ>

スチレンボードの残りを土台に使用します。
こちらもアスファルトのテクスチャーを使い道路をプリントアウトしました。
これを土台のスチレンボードに貼り付けます。トンネルポータルとハーフミラーはゴム系接着剤で固定しました。
トンネル後部のアクリルミラーと、トンネルポータルは枠に黒テープで固定しています。COBテープライトの配線は、
明るさを調整するために500Ωぐらいの抵抗を2つ付けましたが
無くてもOKだと思います。

<完成>

ミラーとハーフミラーを使用し、あわせ鏡の原理で内面を反射させ
奥行き約5センチのトンネルに、無限に続くトンネル内部が出現する「無限トンネル」を作ってみました。
レイアウトに奥行き感を出す手法として色々と応用できるかなと思います。