エルムDCC交流会

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【線路】KATO複線形渡りポイント フログ通電修理

KATO Nゲージ複線片渡りポイントの途中でEF65が停まってしまう症状が出ました。フログと呼ばれる黒い線路部分の上に車輪が乗ると停止してしまいます。EF65の中間台車は集電していないし、前後の両台車ともゴムタイヤ装備なので、この部分に台車が乗ると集電不良で停止してしまうようです。電車タイプの車両だと車長が長いためフログ部分を跨いで通電できるため、今まで気が付きませんでした。

テスターで計測すると、この部分だけ電圧が低く、しっかり通電していないようでした。

裏側にはネジで通電方法を選べるようになっています。
○直線側 選択式or非選択式
○フログレール 通電ONorOFF

現状は「フログ通電 ON」の状態ですが通電していません。
昨年、新品購入したばかりなのになぁ…。

<接点を少し加工してみる>

カバーを外してみました。通電用の回路があります。ポイントを切り替えると、3接点の金具も連動して切り替わるしくみのようです。

 

電気はこの様な感じで切り替わるみたいです。3接点が基盤にうまく接触していないので原因のようでした。
接点と金具をアルコールで拭いて接点復活剤を綿棒で塗布しておきます。
3接点金具を少し曲げて基盤にしっかり接触するようにしておきます。この金具とても柔らかいため力を入れすぎるとグチャっとなりそうで取扱い注意ですね。3接点金具の軸部分を強く押し付けるようにするため、軸が当たるカバーの方に厚みT=0.5mmのプラ板を貼り付けてみました。
もう片方は、掃除とプラ板を貼りつけるだけにしました。(グチャッとなりそうな予感がしたので)

<フログ部のグラつき補正>

しかしプラだけ貼った方も、翌日には通電不良になってました。
この部分が左右に少し動きます。
このネジを増し締めしてもう一度チェックしたら通電しました。

この部分が左右に少し動きます。念のため3接点金具を曲げて掃除して接点復活剤を塗布、
赤印のネジを増し締めして、もう一度チェックしたら通電しました。
フログ部のグラつきもなくなりました。

元に戻して電圧測定とテスト走行して無事修理完了です!
フログ部分に車輪が乗ってもちゃんと通電するようになりました。

<電動で動かない!? 追加修正します>

この状態で暫く運用してみました。
すると電動で動動かないことが発覚!!
電磁石は動こうとする音が聞こえています。
原因は3接点の金具を曲げすぎて、電磁石の力では動かせないほどの抵抗があるようです。

もう一度バラして3接点金具の曲げ具合を緩くします。「接点グリス」を塗布します。スマようじの先にごく少量だけ取って、基盤と3接点金具の接点部分にも塗布しました。タミヤの「接点グリス」はミニ四駆用らしいですが、通電性向上とギアなどの動きをなめらかにする効果があるようです。値段も安く400円ぐらい。少し粘性が有ります。
結構使い勝手もよくNゲージでも様々な場面で重宝してます。このポイントに使用しているポイントデコーダーは、
ロクハンの【A060 DCCアクセサリーデコーダー ポイントレール&建物照明用】です。
このデコーダーは安くて入手性もそこそこ良く、外付けで使うなら重宝します。
照明用のアクセサリーデコーダーとしても使えるので、信号機や建物ようにも使えます。
当レイアウトでは、後々の修理やメンテナンスの容易さなどを考慮して
ポイントデコーダーは外付けで運用しています。KATOのデコーダーケースに入れて保護ケースとして利用してます。通電してポイントの動作を確認。
今度はちゃんと動作しました。

3接点金具の調整が大変でしたが、構造が分かったので次回からの修理補修も可能になりました。