希少な台車
先日、Aさんにこんな話を聞きました。
この台車は東急7200系のクハ7500形と東急8000系のクハ8000形が履いていたパイオニア台車です。
同じ東急8500系や8090系には使われてません。
GM社もこの台車は製品化してくれませんでした。
Bトレもあったと思いますが、それも限定で品薄。
その為この台車の時代は苦労します。(Aさん)
そこで「100均グッズで型取りコピーすれば量産できるかも?」なんて言ってみたら、
お願いされたので実際にやってみました。
用意するもの
UVレジン
ネイルアートやアクセサリー小物を作るコーナーに売ってました。レジンの色も色々と選べます。今回は「ブラック」にしてみました。
おゆプラ
「おゆプラ」とか「おゆまる」とかいう製品です。お湯で温めると柔らかくなり冷えると固まるというもの。
型取りに使用します。
手鏡
紫外線を万遍なく当てるため鏡を使います。旅行グッズコーナーにちょうど良さそうなコンパクトタイプがありました。
型取りの手順
紙コップに「おゆプラ」を入れてポットで沸かしたお湯を注ぎます。
80°Cで柔らかくなるようです。
箸でつつきながら柔らかくなるまで掻き回します。
柔らかくなったらキッチンペーパーの上に取り出して水分を取ります。火傷に注意。
適当な大きさにちぎってからよく練って台車に押しつけます。しっかり肩が取れるようにギュッと押し付けました。
冷えて固まったら、台車を外してみました。しっかり型取りできているようです。
UVレジンを流し込みます。気泡が入るので爪楊枝で気泡を取りながら作業しました。
ベランダで天日に当てます。薄曇りの夕方でしたが30分ほどで固まりました。
気づかないところに気泡が入っていることもあって、数打ちゃ当たる方式でたくさん量産してます。2次硬化の為に、型から取り出したものも裏返して天日に当てました。
完成です。
UVレジンは「ブラック」を使いましたが出来上がりは透明な黒といった感じでした。
レジンは気泡が入るとそこだけ欠けてしまうので爪楊枝での気泡抜きは必須です。
半透明だとモールドの具合が分かりづらいので一つグレーに塗ってみました。
結構しっかり型取りできました。
あとはバリ取りをして整形すればOKでしょう。
床下機器などの小さい部品であれば、この方法でも十分に利用できると思いました。
材料費もお手頃で手間もそれほどかかっていません。
UVライトも一応持っていましたが使用しなくてOKでした。
雨が降ってない限り天日に当てるのが一番簡単でした。
記事協力:Aさん