DCC初心者必見!
☆DCCフレンドリーデコーダーでも焼損の危険性アリ!!
☆どうして焼損?その理由を推測
動画はこちら
DCCフレンドリー、FL12先頭車用デコーダは搭載が用意で非常に便利に使っています。
しかし極稀にですが搭載後デコーダーが焼けることがあります。
DCCフレンドリー EM13動力車用デコーダの場合にはそのようなことは有りませんでした。
今回から2回にわたり「FL12先頭車用デコーダ」が、焼けてしまう原因とその対策について考えてみたいと思います。
<DCCフレンドリー製品>
KATOの一部のNゲージ車両は、あらかじめDCC化 を考慮されて設計されている車両があります。
このような製品はDCCフレンドリーと呼ばれはんだ付けなどの加工無しで、簡単にDCCデコーダーを車両に取り付けできます。
(※DCCフレンドリーに対応している車両がどれなのか、KATOのwebサイトを見てもよくわからないのが現状です。カタログには記載されているのでそちらで確認するのが一番確実だと思います。)
DCCフレンドリーデコーダには3種類あり
KATOのWEBサイトより
DCCフレンドリー製品
・EM13動力車用デコーダ
DCCフレンドリー車両用デコーダはKATO製の、DCCフレンドリー仕様の(N/HO)電車・客車・気動車に簡単に搭載できる製品です。
EM13はDCCフレンドリー車両の動力車に簡単に差し込め、DCC化できます。
● 電車形動力車用デコーダEM13
・許容電流値:1A(ピーク電流値1.5A)
・リセット・BEMF(定速制御)・トランスポンディング(位置検出)機能付
・FL12先頭車用デコーダ
DCCフレンドリー車用デコーダはKATO製の、DCCフレンドリー仕様の(N/HO)電車・客車・気動車に簡単に搭載できる製品です。
FL12はDCCフレンドリー車両の先頭車のヘッドライト/テールライトをコントロールできます。
● 電車形先頭車用デコーダFL12
・トランスポンディング(位置検出)機能付
・ファンクション回路:2系統(各125mAまで)
・ライトは進行方向に合わせて自動的に切り換わります。
・基板の差し込む向きにより、ヘッド/テールライトの点灯が入れ替わります(編成の後尾車には反対向きに差し込みます)
・床下機器を外して消灯スイッチを取り出し、同じ位置にデコーダを差し込みます。
・FR11室内灯用デコーダ
新時代の運転システムであるDCC(デジタル コマンド コントロール)に使用する電車形デコーダ(受信機)DCCフレンドリーの電車・気動車や白色室内灯セットにワンタッチで装着することができます。(めんどうな半田付作業が不要)。
● 電車形室内灯用デコーダFR11
・トランスポンディング(位置検出)機能付
・ファンクション回路:1系統(65mAまで)
・白色室内灯ユニットと組み合わせて車両に搭載します。専用ブラケット1個付属。
*室内灯セット(品番:11-201、11-205)、新室内灯セット(品番:11-204、11-206)には使用できません。
となっています。
<DCCフレンドリー FL12基本の入れ方>
DCCフレンドリー対応車両にはライトスイッチが床下に付いています。車両の床下にあるカバーを外してスイッチを取り出します。
DCCフレンドリー FL12デコーダーを挿入します。このときに先端を少し上向きにしながら入れるのがコツ!です。
そしてしっかりと奥まで差し込みます。(これも重要!)
カバーを戻して出来上がりです。
DCCフレンドリーというだけあってとても簡単にDCC化できました!動画を撮りながらでも3分程度でできました。
<フレンドリーなのに!?FL12焼ける可能性>
ここからが今回の考察記事の本題になります。
とても簡単に取り付けできるDCCフレンドリーFL12先頭車用デコーダーですが、うまく入れないと焼損の可能性があります。
焼損とはDCC電源を投入したときにショートを起こしてデコーダーが焼けて(焦げた匂いと煙が出ます)デコーダーが壊れてしまう現象です。
DCCフレンドリーは初心者でも簡単確実に車両に取り付けられる機構のはずなんですが、こういった損傷のリスクが少ないながらも有るということです。
実際に何十両とFL12を車両に搭載しましたが、焼損したことが何回かあります。(回数的にはそれほど多くは有りません)
車両を線路に置いて、いざ電源を入れてみて初めて分かるこの焼損現象。
DCC電源を投入するとすぐに焦げた匂いと煙が車両から出てきます。
直ぐに電源を切らないと車両にも被害が拡大することが有るので、デコーダーを車両に搭載して初めて電源をいれるときは注意深く車両を観察しながら電源を投入して、何かあれば直ぐに電源を切ることができる体制を整えておくのを推奨します。
<どうして焼けるのか?原因の推測>
そもそもフレンドリーなのにどうして焼損してしまうのでしょうか?
結論から言うと、「ちゃんとデコーダーを搭載できていなかった」と言うことにつきます。
しかし「ちゃんとデコーダーを搭載できているかどうか?」を外から見ただけでは中々判別できないのが現状です。
原因1:しっかり奥までデコーダーを挿入できていなかった。
しっかり奥まで挿入していない場合、接点が両方にまたがって接してしまいショートを起こしてしまったと思われます。
デコーダーを奥までしっかり入れているかどうかは見れば分かるので、これが原因でショートを起こすことは稀だと思います。
原因2:集電バネが下側に回り込んでしまった。
これが一番可能性が高いと思います。
本来ならバネの位置は、このようになるはずです。
しかし極稀に横からスライドで挿入するときに、
集電バネが下側に回り込んでしまいショートを起こしてしまいます。
こうなってしまった場合でも、外から見た限りではしっかり装着できているかどうかの判別がとても難しいです。
つまりちゃんと挿入できているかどうかは、実際に電源を入れてみるまでわからないということです。
もししっかりと挿入できていない場合、上記のようにバネが下側に回り込んでいる状態だと
焦げた匂いと煙とともにデコーダーが焼けてしまいます。
この場合は直ちに電源を切ってください。そのまま放置すると車両の床下にもダメージが広がる可能性があります。
今回の記事は「あやの」さんのブログの記事も参考にさせていただきました。
次回は、FL12の焼損に対応する3つの対策方法とその他便利機能などを考察します。